カビが原因で起こる病気
カビとアレルギーと感染症
カビが原因で起こる病気の中でも、カビによるアレルギーや感染症は身近な問題だと思います。
カビによるアレルギーは、カビの胞子がアレルギーを引き起こすもので、気管支ぜんそくや鼻炎などがあげられます。
カビによる感染症は、カビが人体の組織体にとりついて引き起こされるもので、その代表的なものが、水虫です。
水虫で悩まされる日本人は、2千万人もいるそうですから、カビが原因の病気、人事ではすまされませんね。
水虫を防ぐには
人間のからだは、そう簡単にはカビには冒されません。 からだの内外に多くの細菌が活動していて、カビがとりつくのを防いでくれているからです。
しかし、カビの好きな環境を作ってあげると、カビが勢いを増してとりつくようになります。その代表が水虫です。
通気性の悪い靴や靴下をはいているとは、カビが非常に生えやすいです。 靴下は、できれば一日に何回かはきかえ、靴は毎日同じものをはくのはできるだけ避けます。 はいた後には数日間乾かしておくようにしましょう。
水虫はどこでうつるのか?
水虫はうつると言われていますが、では一体、どこでうつるのでしょうか?
それは、脱衣所です。 きれいに洗った身体には、カビもいないかわりにカビから身体を守ってくれる細菌もいません。
ですから、銭湯やジムの脱衣所で水虫がうつる可能性は大きいです。もちろん、自宅でもうつる可能性がありますから、バスマットはつねに清潔にしておきましょう。
カビ中毒にご用心
カビが引き起こす病気の中でも、カビ中毒は深刻な問題です。
カビ中毒とは、カビが作る毒性物質により引き起こされるもの。 カビの生えた食品を食べることで起こります。 食べてすぐに症状があらわれることは少なく、慢性疾患からのガンや肝臓障害、腎臓障害としてあらわれてくることがあります。
カビ中毒を予防するには、カビが生えた食品を食べないことがいちばんです。特にピーナッツやトウモロコシに生えるカビは毒性が強いので十分に注意しましょう。
抗生物質とカビ
具合が悪くなったときに病院で抗生物質をもらうこと、よくあると思います。抗生物質は細菌を殺しますが、このときに、健康維持のための菌も殺してしまいます。
一方、抗生物質はカビにはきき目がありません。つまり、抗生物質を服用した身体には、カビがとりつきやすいということになります。
抗生物質の長期間の服用はできるだけ避けるようにしましょう。